他社のオリジナル記事を改変、印象操作をする日本のメディア


2017511


慰安婦問題について、日本及び日本人を貶める英文記事を書き続けているメディアとしては朝日新聞とThe Japan Timesが知られています。
最近この2紙が手法は違いますが、他社の記事を転載する際に、オリジナル記事を自社の主張に沿うように一部改変したり、追記したりする行為が見つかり、ジャーナリズムの世界で論議を呼んでいます。そのプロパガンダともいえるやり方を見てみましょう。

1.The Japan Timesの例
 ジャパン・タイムズは2016年1月18日の記事で「第二次世界大戦前、および大戦中に日本の軍隊に強制的に性行為を行わされた女性たちの事を”性奴隷”と表現するのが妥当だというのがジャパン・タイムズの方針である。」と反日的姿勢を社の方針として公式に宣言しています。そのジャパン・タイムズは、人手が少ないので通信社の記事に頼ることが多いのですが、時事通信配信記事を英訳する際、原文には無い「元慰安婦が性奴隷だと断定する」注釈を書き加えていたことがわかりました。オリジナル記事にある「日本軍『慰安婦』被害者問題」という表現を「第2次大戦前及び大戦中に日本によって日本軍のための性的奉仕を強制させられた韓国人女性、少女たちの問題」に書き換えました。このジャパン・タイムズの手法は朝日新聞英語版よりさらに露骨で安易なやり方です。

具体例:
1.The Japan Timesの例
【オリジナル ソウル時事配信2017年5月3日記事】
タイトル:「慰安婦白書」、事実上断念=民間委託の報告書発刊-韓国
韓国女性家族相は3日、民間研究所に作成を委託した「日本軍『慰安婦』被害者問題に関する報告書」を刊行すると発表した。政府主導の「白書」の刊行は、事実上断念した。聯合ニュースなどによると、同省は、慰安婦問題の実態を内外に知らせるため、「白書」作成を計画していたが、2015年12月の慰安婦問題をめぐる日韓政府間合意を受け、民間作成の報告書に変更したという。
                

【The Japan Times May 4,2017】
タイトル:Korean white paper on ‘comfort women’ written by private-sector group
JIJIのキャプション入り。(時事通信の記事の転載であることを示す)
According to South Korean media organizations, including Yonhap news agency, the ministry initially planned to produce the white paper to accurately document the issue of the Korean girls and women Japan forced to provide sex for Japanese troop before and during World War Ⅱ, to better inform global and domestic audiences.
But the plan was changed after the December 2015 agreement signed by the Japanese and South Korean governments to “finally and irreversibly” resolve the issue of the sex slaves, which Japan euphemistically refers to as the comfort women, according to the media.

ご丁寧に朝日新聞英語版が垂れ流している“forced to provide sex for Japanese troop before and during World War Ⅱ”という常套句を使っています。『慰安婦』という表現を『強制的に性行為をさせられた女性と少女』および『性奴隷』に置き換えています。この記事を英語のネイティブスピーカーが読めば、慰安婦とはすべからず強制連行された性奴隷だったのだと思ってしまうように誘導しています。

2.朝日新聞英語版の例
【2017年1月13日Reutersのオリジナル記事】
The term "comfort women" is a euphemism for girls and women, from South Korea, China,the Philippines and elsewhere, forced to work in Japanese military brothels. South Korean activists estimate that there may have been as many as 200,000 Korean victims.
                

【2017年1月14日朝日の書き換え版】
タイトル:Korean minister says ‘comfort woman’ statue outside Japan mission inappropriate
Reutersのキャプション入り。(Reutersの記事の転載であることを示す)
The term "comfort women" is a euphemism for girls and women, from South Korea, China, the Philippines and elsewhere, who were forced to provide sex for Japanese soldiers before and during World War II.

①work in Japanese military brothelsを朝日の常套句provide sex へ書き換えています。
「日本人向け娼館(売春宿)で働いた」つまり、売春業に従事していたのではなく、報酬なく性行為を強制されたという印象を与えています。
②日本語版紙面で2014年8月に誤報を認め、9月に謝罪した「20万人」の韓国人の犠牲者を削除。

③もともとの朝日の常套句は“The term “Comfort women” is a euphemism for women, including many Koreans, who were forced to provide sexto Japanese soldiers before and during World War II.”ですが、これにわざわざgirlsも加え、うら若い一般韓国人女性が性奴隷にされたように印象操作しています。

朝日は日本語紙面では慰安婦問題に関する誤報記事を撤回、謝罪していますが英語版では引き続き「強制連行・性奴隷」を想起させる表記を流し続けています。朝日の公式なスタンスは、「強制連行などの狭義の強制はなかったが、行動の自由や廃業の自由の制約など、広義の強制はあった」というものですが、朝日の英語表現を英語ネイティブスピーカーが読めば、100%狭義の強制を想起します。この手法についてAJCNが指摘したところ、Native English Speakerであるケント・ギルバート氏やテキサス親父ことトニー・マラーノさんの賛同を受けています。